海外でカード利用

■ ホテルでカード/チェックインの時

チェックインの時にはまずカードを提示しましょう。海外のホテルの場合、パスポートや現金を見せるだけでは宿泊できないことがあります。また予約をしてあるのにスムーズに手続きできないこともあります。ほとんどの場合、カードを持っていないことがホテル側に支払面で不安を抱かせるためのようです。カードを提示するとホテル側は、宿泊登録カードと売上票にカード番号を記入し、宿泊中の全費用をカードで処理することになります。
ホテルでのカード利用については、独自の商慣習が認められており、カード精算時以降に判明した事実に基づいて、後日、ホテルでの飲食代金・ミニバー利用代金などを追加請求される場合があります。

■ ホテルでカード/チェックアウトの時

売上票を新しく作り直した時は、チェックイン時の売上票を必ず破棄してください。
記入ミスなどによってホテル側が売上票を作り直した時や、支払いを現金やトラベラーズチェックに変更(できれば避けましょう)された場合、チェックイン時の売上票は、必ず自分で処分するか、ホテル側が破棄するのを確認しましょう。また、支払いの際の領収書は保管しておきましょう。なお、支払方法を変更した場合でも、しばらくはその領収証を保管しておくことをオススメします。

■ 宿泊予約にもカード

予約がより確実になります。ホテルを予約する際、カードでの支払いを伝えるとホテルはカードによる支払いが保証されるため、到着日まで部屋を確保してくれるので安心です。

■ 手付金(Deposit)

宿泊予約の前に手付金が請求される場合があります。
人気のあるホテルや夏期などの繁忙期には、手付金(Deposit)を宿泊前に請求する場合があります。この場合、チェックアウト時の明細で予約料が差し引かれているかを確認しましょう。

■ 宿泊予約をキャンセルする場合

宿泊予約をキャンセルする時は、早めにホテルに電話連絡しましょう。
ホテル側からは「キャンセル番号(Cancellation Number)」と担当者名を確認し、キャンセルした日とともに手帳に控えておきましょう。もしも後日「不泊料(No Show Charge)」を請求されても、ホテル側のミスが証明できます。キャンセルには期限があったり、キャンセル料がかかる場合があり、ホテルによって異なりますので、予約時に確認されることをオススメします。
キャンセル期日を過ぎると、不泊料が請求されますので注意してください。

■ 海外で買物にカード

何を買ったかきちんとチェックしましょう。 売上票の控えは必ず保管しておきましょう。

■ お客様控はしっかり保管。帰国後、商品確認をする時も便利

現金でお買物をすると、何にいくら使ったのか記録しておくのが面倒。つい忘れがちになってしまいます。でもカードショッピングならこの時も便利。お店の人から渡される「お客様控(Cardholder Copy または Customer Copy)」に商品内容を記入し、後で確認する際のメモとしてご活用ください。

■ もしも返品したい場合、取消伝票を作ってもらう

どんなにお気に入りの商品を買っても、不良品だったら返品するのは国内でも海外でも同じことです。その場合は、「取消伝票(Credit Voucher)」を作ってもらいましょう。なお、「取消伝票」を作成した場合は、必ず「お客様控」を受け取って保管してください。また現金払いに変更したり、途中で買うのをやめてしまったという時も、同様の手続きをとりましょう。

■ 別送品がある場合は発送内容が記載されている書類を保管

別便で送ってもらうことにした場合、ご利用代金明細書が商品より先に届くことがあります。トラブルを避けるために、商品購入時に下記の事項を書き込んだ書類を受け取りましょう。また、日本への帰国の際、必ず別送品の申告をしてください。

(1)発送日・到着予定日
(2)航空便か船便か
(3)送料
(4)保険の有無
(5)商品の明細
(6)配送先

■ 免税制度は国によって異なる

ヨーロッパ地域のVAT(付加価値税)を導入している国では、免税手続きを行なうことにより還付金をカードの決済口座にて受け取るシステムがあります。ただし、商品・金額・税率・返金手段等は、国によって異なりますので、お店でよく確認のうえ確実に手続きをしてください。
手続き自体に手数料がかかるケースもありますので注意してください。

■ レンタカーもカード

カードならスムーズに車が借りられます。現金払いで車を借りようとすると、保証金を預けるなど、手続きがとても面倒で、時には貸してもらえないこともあります。でもカードがあれば大丈夫です。国際運転免許証や日本の運転免許証、パスポートなどもいっしょに呈示し、契約書の内容をきちんと確認しましょう。カードを呈示した場合は、保証金を預けることもほとんどありません。全費用がカードで処理されます。

※万一の場合に備えて、必ず保険に加入しましょう。

※保険に加入したり、車を乗り捨てたりする時には、その分が基本料金に加算されます。また車を返す場合は、ガソリン満タンが原則。止むを得ずガソリン不足のまま返車すると、料金を別途請求されることになります。
レンタカーでのカード利用については、契約書にオプション費用を後日支払う旨の内容が記載されていて、カード精算時以降に判明した事実に基づいて、後日、ガソリン代・修理代・保険料などを請求される場合があります。

※返却の際は、ご自身でレンタカー会社に返却し、車に傷や故障がないことを確認してもらうようにしましょう。第三者に車を返却し、車をそのまま乗り回されたり、事故を起こされて、後に請求されることを防ぐことができます。

※カード会社から「ご利用代金明細書」が送られてくるまで、契約書や料金計算書の控えは保管しておきましょう。

■ レストランでカード

カードでチップを払う時、売上票のTIP欄は、必ず自分で記入してください。
レストランでウェイターが、小計欄のみ記入された売上票を持ってきた時、それは「チップ・プリーズ」の合図です。自分でチップ欄と合計欄に金額を記入し、必ずミスがないかを確認してください。もちろん、お客様控は必ず受け取って保管しましょう。なお、チップはカードで支払えない場合や、売上票合計欄に既にチップ相当額が含まれている場合もあります。

※チップは感謝の気持ちを表わすものです。たとえばレストランでは料金の10〜15%がチップの目安です。機内サービス、セルフサービスのカフェテリアなどの場合、チップは必要ありません。

※チップ欄や合計欄を空欄にしておくと、店員が断りなくチップを上乗せすることがありますので、必ず記入しましょう。

■ 最後にサイン

売上票は、金額を確かめてからサインをしてください。控えも必ず受取り、保管しましょう。

※IC対応端末機にてICカードをご利用の場合には、端末機に表示された金額を確かめてから暗証番号をご入力ください。

■ レストランでカードを使用した場合、合計金額の欄はしっかりチェック

カードご利用の際、あらかじめ金額などの記入された売上票が呈示されます。特に利用日と合計金額の欄はしっかりチェックし、不明点はその場で確認しましょう。「US$」などの通貨単位が記載されているか必ず確認するようにしましょう。日本円でお店とのやりとりがあっても、実際には売上票は現地通貨で作成されます。海外でのご利用代金は、各カード会社所定の方法で換算され、円貨で請求されます。

■ サイン(IC対応端末機の場合は暗証番号を入力)

売上票の金額をチェックしたら、カード裏面と同じサインをしてください。漢字やひらがなもそのまま通用します。
※IC対応端末機にてICカードをご利用の場合には、端末機に表示された金額を確かめてから暗証番号を入力ください。ICカードであっても暗証番号の代わりにサインを頂く場合もあります。

■ NO REFUND CANCELLATION

「NO REFUND CANCELLATION」と記載されている場合、返金・返品の要求はできませんのでご注意ください。

■ お客様控

売上票のお客様控は必ず受け取ってください。お買物の記録として税関申告する時に利用できますし、後日送られてくる「ご利用代金明細書」との照合にも役立ちます。